授業・履修情報

2011年度シラバス

高等教育調査の方法と解析(1)

 

講義題目 高等教育調査の方法と解析(1)

開講予定

夏学期 金曜・5限
担当教員 大多和 直樹
授業の到達目標及びテーマ

 社会調査の基礎を身につけることを目標とする。修士論文等の際に自ら調査を企画・実施し、データ分析まで行えるよう、一通り調査の各プロセスについて把握する。調査を身につけるにあたっては、技術的・知識的な側面にとどまらず、思考のあり方や調査に臨む際の態度などの側面もまた重要になる。授業では、実際に既存数量的データの二次分析(エクセル統計等を利用)を演習的に行う中で、そうした部分をも体得することを目指す。

授業の概要

 社会調査法、とりわけ数量的方法の基礎を体験的に身につける。調査のプロセスの把握、仮説検証の方法、質問紙作成(ワーディングと構成)、統計分析の基礎(基礎集計、およびクロス表・回帰分析)の習得を目指す。質的方法についても、実例を交えて解説する。

テキスト・参考書

 篠原清夫・清水強志・榎本環・大矢根淳『社会調査の基礎』 弘文堂 2010

 高根正昭『創造の方法学』 講談社 1979

学生に対する評価

 平常点:ミニ演習など 40%

 レポート:60%

授業時間外の学習《準備学習》

 あらかじめ資料・文献を配付し、読んできていることを前提に議論を行うことがある。

 ミニ演習では、各自、分析をすることが求められる。

授業計画

 1. ガイダンス~社会調査:知的創造のためのデータ収集法

 2. 問いの重要性:研究は問いから始まる

 3. 問いから仮説へ

 4. 仮説検証を行う:クロス分析とは

 5. 検定の考え方:カイ二乗検定

 6. アウトプット:論文に触れる

 7. 質問紙の作成法:ワーディングと構成

 8. サンプリング

 9. 質的方法に触れる

 10. 統計の基礎

 11. 回帰分析の考え方

 <データ解析 ミニ演習>

 12. ミニ演習1

 13. ミニ演習2

 14. ミニ演習3

 15. まとめ