授業・履修情報

2019年度シラバス

高等教育政策論

担当

講師:両角 亜希子

石橋 晶(非常勤講師、文化庁文化資源活用課文化遺産国際協力室長)

合田 哲雄(非常勤講師、文部科学省初等中等教育局財務課

松坂 浩史(ゲスト講師、文部科学省高等教育局私学部私学行政課長)  

 

授業の目的・ねらい

  この授業では、日本の大学政策の形成メカニズム学んだ上で、いくつかの近年の大学政策を取り上げて、その内容を理解・検討・議論する機会を通して、現行の高等教育政策を理解するとともに、高等教育政策を批判的に考察する力を養うことを目的とする。  

 

講義日程と内容 

 以下の内容を予定している。内容は大きく、法制度の概説(松坂)、政策の形成メカニズム(合田)、具体事例を通じた大学政策の検討(石橋・両角)の3つのパートに分かれる。

具体事例を通じた大学政策の検討は、3つのテーマを扱い、(1)政策動向の解説とグループワーク、(2)学生のグループ別発表と議論、(3)石橋先生による講義と全体討論、という流れで行う。

 

日にち

担当

テーマ

1

1012

両角

大学政策を見る視点、グループ分け

2

1019

両角

具体事例を通じた大学政策の検討(テーマ①)

政策動向の解説・グループワーク

3

1026

両角

具体事例を通じた大学政策の検討(テーマ①)

学生班別発表

4

112

松坂

高等教育の法制度概説

5

119

石橋・両角

具体事例を通じた大学政策の検討(テーマ①)

講義と総合討論

6

1116

両角

具体事例を通じた大学政策の検討(テーマ②)

政策動向の解説・グループワーク

7

1123

※午前

両角

体事例を通じた大学政策の検討(テーマ②)

学生班別発表

8

1130

石橋・両角

体事例を通じた大学政策の検討(テーマ②)

講義と総合討論

9

127

両角

具体事例を通じた大学政策の検討(テーマ③)

政策動向の解説・グループワーク

10

1214

両角

具体事例を通じた大学政策の検討(テーマ③)

学生班別発表

11

1228

※午前

合田

大学政策の形成メカニズム①

12

1228

合田

大学政策の形成メカニズム②

13

111

石橋・両角

具体事例を通じた大学政策の検討(テーマ③)

講義と総合討論

 

 ※午前は、10001145で行う。第1回、第2回の授業を1019日におこなう。 

 

テーマ①:国際化 
 ※午前は、10001145で行う。第1回、第2回の授業を1019日におこなう。  

→学習・発表課題:いくつかのテーマ(学生送り出し、学生受け入れ、ダブル・ジョイントディグリー、国際協力、海外分校など)のうち、いずれかを選び、現状の変遷を調べ、それに対する政策の影響を考察し、望ましい政策のあり方について検討する。 

  

テーマ②:高等教育の規模、地域配置、国公私の役割分担  

→学習・発表課題:一つの地域を選び、戦後から現在に至るまで、地域との関係で大学がどのように変遷してきたのかを調べ、それに対する政策の影響を考察し、望ましい政策のあり方について検討する。 

 

テーマ③:質保証 

→学習・発表課題:質保証システムについて、特定の国を選んで調べると同時に、日本の制度・政策のあり方についての理解を深めると同時に、望ましいあり方を検討する。 

※グループ編成は、最初に行い、基本的には3つのテーマごとに同じメンバーで行う。(様子を見て変える可能性もあるが、かなりあわただしくなるので、できるだけ固定したい。) 

1つのグループで3回の発表機会があるということなので、準備はグループで手分けして行い、誰が何を調べたのかはPPTに明記してもらうが、発表は順番に行うこと(テーマ①はAさんとBさん、テーマ②はCさんとDさんが発表を担当といった具合に。) 

※テーマ①の地域、テーマ②のテーマ、テーマ③の国は、こちらで指定する。履修者の人数によって、何グループを作るかを決めるため、グループ分けと地域・テーマ・国の指定は、第2回(1019日)の授業で示す。 

 

教科書・参考書 

とくに用いないが、その都度、必要な文献を紹介する。  

高等教育政策を理解するうえで有益と思われる論稿セットを第1回の授業後に配布する。(TAを通じて、メール等の手段で渡す予定。) 

大した量ではないので、早いうちにすべてに目を通しておくことが望ましい。  

 

成績評価 

予習等の準備状況、並びにそれを踏まえた授業時のディスカッションへの参加度合や議論の内容、中間レポート、最終レポートを総合的に判断して行う。  

 

中間レポート 

1回の授業で配布した論稿セットを読み、これらの論稿(最低でも3本)、あるいは高等教育政策に関連する別の書籍や論文を読み、その内容を簡単にまとめとそれ等を読んで考えたことをまとめること。  

・最終レポート課題(内容、締め切り等)は最終回(111日)に提示する。  

 

以上