開講予定 | 冬学期 集中 |
担当教員 | 両角 亜希子 |
授業の目的 | この授業では、日本における大学経営について、特定テーマに関する事例研究を実践することを通じて、その方法論を身につけることを目的としている。今年度は大学の学長のあり方を題材とする。 |
この授業の到達目標 | ①大学経営のうち、とりわけトップマネジメントに対する理解を深める。 ②事例分析の方法、事例の位置づけ方などについて、実践を通じて(その一部を)学ぶ。 |
内容 | (1)講義・ディスカッション・・・作業(A) 担当講師のほかに、ゲストスピーカーを招いて、インタビューの実践も行う。 (2)リスト作成(班ごと)・・・作業(B) 日本の全大学について、学長、理事長(国立大学、公立大学の一部は学長のみ)のそれぞれについて、下記のリストをエクセルで作成する。リストで網羅すべき内容は全員で確認したうえで、班ごとにわかれて作業を行う。大学の経営者・リーダーについて調べ始めればきりがないが、どの大学でも調べやすく、もっとも基本的な情報として「現在のリーダーの特性」を知ることから始めたい。 班分け A班:国公立大学 B班:私立大学(首都圏、東日本) C班:私立大学(東海以西) (3)各自1校を選んで、事例分析(個人作業)・・・作業(C) 学長選考規定、その大学のガバナンスがわかる規定(寄付行為等)、沿革史、自己点検評価報告書、認証評価の結果などを用いて、事例について経営形態の特徴、およびトップリーダーの選出方法(発見、育成なども含む)や役割などの関係について調べ、現状と課題についてまとめる。大学によって入手できる情報量に差があるため、そのあたりも考慮したうえで事例を選ぶ必要がある。 自大学、および授業で扱った事例(ゲスト講師)以外の事例を選ぶこと。 |
日程
10/8(土) | ガイダンス 班分けなど |
10/22(土) | 【作業B】 リスト項目の確定・共有 |
11/3(祝) | 講義(両角+ゲスト) ①両角講義 ②班ごとに別れて、ゲスト講師への質問事項をとりまとめ ③ゲスト講師:坂西隆志氏(慶應義塾職員、大経の修了生) 事前学習:修士論文(慶応・東大・早稲田の学長選考の比較研究) 講演(40分程度)+質疑(40分程度)+振り返り学習 ④【作業B】の進捗を班ごとに確認・共有→必要に応じて追加作業 |
11/23(祝) | ゲスト講師による講演+議論 ①午前:班ごとに事例の事前学習の共有・質問事項の整理 ②午後:市川太一氏(広島修道大学・学長)講演(40分程度)+インタビュー(班ごと、1班20分) *事前学習として、その大学の情報を調べることを義務づける *インタビューが3班終わったら、全員で振り返り学習 ③【作業C】で取り上げる事例をこの時までに決めて報告 |
12/29(木) | ゲスト講師による講演+議論 ①午前:班ごとに事例の事前学習の共有・質問事項の整理 ②午後:西井泰彦氏(学校法人京都学園・理事長)講演(40分程度)+インタビュー(班ごと、1班20分) *事前学習として、その大学の情報を調べることを義務づける *インタビューが3班終わったら、全員で振り返り学習 |
12/30(金) | 【作業B】の発表+議論 |
1/9(祝) | 【作業C】の発表+議論 |
最終成果物 | レポート(報告書)の作成。事例分析(作業C)について、各自A4で5-6枚をめどに作成。フォーマットはメールで送付する。報告書としてとりまとめる。レポートの〆切は、2月上旬。 |
成績評価 | ・最終成果物のレポートだけでなく、作業A、作業Bについても総合的に評価する。 ・実践を通じて学習するスタイルを取るので、授業に参加することは必須である。班ごとの打ち合わせ、個人作業も多いことは承知の上で履修を決めるように。 ・仕事の都合で1日欠席程度なら認めるが、それ以上出られない場合は基本的に単位を与えない方針を取る。 |