集中講義の概要
実施日:2014年7月28日(月)~8月1日(金)
訪問先:アメリカ合衆国ペンシルバニア州立大学ユニバーシティパーク・キャンパス(Pennsylvania State University, University Park) http://www.psu.edu/
受入組織:高等教育研究センター(Center for the Study of Higher Education, Director: John Cheslock准教授)http://www.ed.psu.edu/educ/cshe
授業の趣旨
米国の研究大学について、その制度と実態を学ぶことで日本の大学のあり方について考察する上での示唆を得ることを目的とする。ペンシルバニア州立大学の管理者、教員、職員による講義と彼らとのディスカッションを通して、アメリカの大学の真の姿にアプローチすることが授業の主要な目的である。
アメリカの大学のあり方は日本の大学改革のモデルと位置付けられているが、その実態は未だ十分に把握されていない。まずは予断を入れずにアメリカの大学の実態を理解しようとすることが重要である。すべての受講生が関心あるテーマを見出せるよう、幅広いテーマで講師を依頼しているので、各自の関心のあるテーマや研究テーマに関する理解を深める機会としてもらいたい。
講義テーマ
- ペンステートとランドグラント・カレッジの歴史
- 大学の組織・管理運営
- 州立大学の財政
- 教員人事と管理者育成
- 大学評議会と共同統治システム
- 大学同窓会の役割と組織
- インスティテューショナル・リサーチ
- オナーズ・カレッジとリベラルアーツ教育
- アカデミック・アドバイジング
- サービスラーニングと学際教育
- オンライン教育と高等教育プログラム
授業の全体計画
4月5日 16:40~ | 授業説明会 | 授業計画の説明、質疑応答。 |
4月下旬 | 履修登録 受講者確定 | 期末レポートテーマ、関連書類提出(履修届提出後、事務室から受講生へフォーマットをメール送付)必要に応じて個別にメール連絡。 以降、各自ウェブを使った予備調査。 |
6月初旬 | 第1回事前学習会 | ペンステートの概要に関する講義 期末レポートテーマについて打合せ |
6月末 | 講義レジュメ到着 | 現地での講師に事前にレジュメを送ってもらうよう依頼している。 |
7月5日 16:40~18:20 | 第2回事前学習会 | 受講生間の打合せ(必要に応じてグループ検討会) 具体的進め方は6月初旬に検討 |
7月27日~ 8月3日 | 集中講義 | |
9月8日 | 期末レポート提出 | 集中講義の内容を元に各自期末レポートを執筆し、メールで送付。レポートは全員分をウェブ上で公開(公開前に修正を行う場合がある)。 |
期末レポートのテーマについて
原則として上記一連の講義テーマの中から、各自の研究関心に合わせてテーマ設定を行うこと。履修登録後、希望テーマについて聴取するので、できるだけ具体的に研究関心を記すこと。複数の受講生でテーマが重なる場合は、担当部分をブレークダウンして具体的に分担を行うなど調整を行う場合がある(必要に応じて個別に連絡する)。
また、上記講義テーマ以外のテーマでレポートを執筆することも可。その場合、滞在中、関係者へのインタビューや資料収集を行うことを勧める。それに関する必要なサポートを行う。
いずれにしても、各自の研究関心にフィットする形でテーマ設定を行って欲しい。参考として昨年度の集中講義(カリフォルニア大学バークレー校)のプログラムと受講生によるレポートテーマを付す。