2017年夏学期 授業予定
担当講師 両角 亜希子
授業の目的・ねらい
大学経営論では、大学の組織、経営行動について基本的な知識を習得するとともに、その現代的な課題について各自の問題意識を発展させることを目的とする。
今年度は、講義を中心に進めるが、講義形式の授業中の質問や問題提起なども歓迎であるし、こちらからあてて発言を求めることもあるので、ぜひとも積極的に参加してほしい。
講義日程と内容
以下の内容を予定しているが、受講生の関心等をふまえた微修正はありうる。
回 | 日にち | テーマ | |
1 | 4月14日 | ガイダンス、イントロ | |
2 | 4月21日 | ガバナンス | (1)国立大学 |
3 | 4月28日 | 〃 | (2)私立大学 |
4 | 5月5日 | 大学組織論 | ロバート・バーンバウム1992『大学経営とリーダーシップ』玉川大学出版部 |
5 | 5月12日 | 〃 | グループワーク/リーダーシップと組織論 |
6 | 5月26日 | 〃 | 組織編制原理 |
7 | 6月9日 | 施設マネジメント | (1)私立大学 |
8 | 6月16日 | 〃 | (2)国立大学を中心に ゲスト講師:千葉大学 上野武教授 |
9 | 6月23日 | 人材マネジメント | 教員、職員 |
10 | 6月30日 | 〃 | 管理職、経営者 |
11 | 7月7日 | 戦略論 | 中長期計画・経営報分析 |
12 | 7月14日 | 〃 | 経営統合・連携 |
13 | 7月21日 | まとめ | 日本の大学経営政策の課題 |
5月5日の課題と5月12日のグループワーク
連休中の課題
『大学経営とリーダーシップ』を読んで、①その概要をA4 2-3ページでまとめたうえで、②バーンバウムの大学組織モデルを自分の良く知る大学組織に当てはめて解釈してみる。
5月12日のグループワーク
上記課題の②の部分を持ち寄り、班別に互いの考えを述べて、意見交換を行う。
※よく知る大学の事例がない場合
事例については、勤務先の大学などよく知っている事例で構わないし、日本以外の国の大学の事例を取り上げてもよい。もし大学等に勤務しておらず、取り上げるべき事例が思い浮かばない場合は、下記の媒体(それ以外にも検索すれば、事例紹介はたくさん出ている)で、大学の改革事例はたくさん紹介されている。こうした材料と、その大学のホームページ等から、わかる範囲で、ケースをまとめてもらい、優れた点や課題について、考察してください。
雑誌類
リクルート『カレッジマネジメント』(WEBで閲覧可能)
進研アド『Between』(WEBで閲覧可能)
私学経営研究会『私学経営』
国立大学マネジメント研究会『大学マネジメント』
IDE大学協会『現代の高等教育』
書籍
篠田道夫2017『戦略経営111大学事例集』東信堂
※そのほか、大学関係者(学長や理事長)が自らの経験と大学改革を語った本はたくさん出ている。
成績評価
授業での発表・貢献度(4割)、レポート(6割)をおおよその目安に総合的に評価する。
毎回の授業でコメントシートを記入してもらう。授業の感想や要望を書いてもらい、次の授業で紹介する。
これについては、基本的に成績評価に用いないが、良いコメントを書いて、授業に貢献してくれた場合、プラスの評価にのみ用いる。
中間レポート
<内容>
大学等で、①あなたが考える問題点を指摘し、②それに関して、これまでどのような研究が行われてきたのかを調べたうえで、③最低でも、3つの論文を読んで、その内容をまとめ、④比較考察したうえで、何が分かったか、何が分からなかったか、そこから何を考えたのかをまとめなさい。 必ずしも経営を直接に扱っていないテーマでも、教育・研究・社会連携などをテーマとしてもよい。その課題を論じる際にはおそらく大学経営的な論点に結びつくはずである。 |
<締切・提出先>
6月9日(土)授業時に紙媒体で提出のこと。
<分量>
とくに定めないが、ミニマム水準は、A4で5枚。
最終レポート
中間レポートで指摘した課題について、①具体的な大学を1校取り上げて、②ベンチマーク校との比較を通じて、③その解決策を論じてください。 ③を論じる際には、授業で扱った知識から、どのような観点を学んだのかについても必ず触れること。 |
<締切・提出先>
8月6日(月) メールで提出
<分量>
とくに定めないが、ミニマム水準は、A4で5枚程度。
参考文献
毎回の講義の際に指示する。