目標
この授業は,大学の理念を扱う.現在大学をめぐっては,様々な課題や改革の議論がなされているがが,大学の根本を不問にしたものや,歴史的に繰り返し指摘されてきたことも少なくない.そのため、改善・改革動向とは一歩ひいた視点から大学とは何かを見つめ直すこととし,古典から近年の議論に至るまで可能な限り網羅的に取り上げながら,受講生と共に考察する.
計画
①欧州の大学論で,19世紀から20世紀にかけて,イギリスやドイツで展開されたもの,②20世紀半ば以降のアメリカの大学論,を取り上げつつ,③現在の大学改革・経営の実践との関係を批判的に考察する.なお,授業で取り上げる文献や内容は,受講者の理解や関心状況に応じて,途中で変更や改訂を行うことがある.
①導入
②イギリス-教養教育型の大学理念(1)
③イギリス(2)
④ドイツ-研究型の大学理念(1)
⑤ドイツ(2)
⑥その他のヨーロッパにおける大学理念
⑦アメリカ-イギリス・欧州大陸の理念の折衷と独自展開(1)
⑧アメリカ(2)
⑨アメリカ(3)
⑩現代の大学論(1)
⑪現代の大学論(2)
⑫大学の現場と大学論
⑬総括討議