授業・履修情報

2018年度シラバス

大学経営政策各論(4)

 担当:客員教授 山本 清

    准教授 両角亜希子(大学経営・政策コース)


【授業の目標・概要】

 この授業では大学の財務会計に関する内容を扱う。前半(山本担当分)では、テキストを用いて大学の財務会計に対する基礎的な知識や考え方を学ぶ。後半(両角担当分)では、主に私立大学を対象として、実際の大学の事例を分析することで、財務に対する理解を深めることを目的としている。

 

【授業計画】

 ●山本担当分

10月6日        大学の人的資源管理

1013日        大学の戦略計画

1020日        大学の予算編成

1027日        文献1の報告・討議

113日          教育プログラムの資源管理

1110日        認証評価/大学とソーシャルメデイア

1117日        班別討議

1124日           文献2の報告・討議

121日          試験

 

テキストはK.Powers and P.J. Schloss (2017). Organization and Administration in Higher Education, 2nd edition, Routledgeを使用します。英文の文献は配付します。日本では紹介されることが少ないイタリアとスペインの大学改革の話です。いずれも各回分担して報告(概要のメモも不明点及び報告者のコメントをつけ3-4枚程度)してください。

 

●両角担当分 

 後半の授業では、私立大学の財務・会計についての基礎的な知識を身につけ、実際に財務データを自分の手で分析することによって、その理解を深めます。大学の財務・会計は履修生間の前提知識の違いが大きいので、これまで財務諸表を見たことのない初学者から、財務会計を担当している方のいずれもが学べる内容ということで、事例分析(紹介)やグループ作業を中心に組み立てました。この4回のみですべてが理解できるところまでは到達できませんが、大学の財務の面白さに気づき、興味を持ってもらえる授業を目指します。 

 

 

内 容

授業日までの宿題

⇒授業後に提出してください

(分量の指定は特に設けない)

12/8

講義(私立大学の財務の「基礎」)

 

なし

12/15

ゲスト講師による事例紹介

福岡工業大学 大谷忠彦常務理事

福岡工業大学の財務諸表(複数年)と近年の改革の取り組みを調べて、わかったこと、わからないこと(聞いてみたいこと)をまとめてくる。

2部持参1部は授業開始前に回収して、授業後に全員分配布、もう一部は手元の予備用)

12/22

グループ作業

(宿題で分析した財務レポートをもとにグループに分かれて共有・議論)

詳細は12/8の授業で指示する。

各自、私立大学1校(勤務校は不可)を選び、その財務分析を試みる。

7部持参(グループメンバー用5部、保存用1部、講師用1部)

1/5

ゲスト講師による事例紹介

広島修道大学 市川太一名誉教授(前学長)

広島修道大学の財務諸表(複数年)と近年の改革の取り組みを調べて、わかったこと、わからないこと(聞いてみたいこと)をまとめてくる。

2部持参1部は授業開始前に回収して、授業後に全員分配布、もう一部は手元の予備用)

 

教科書は特に用いないが、必要な文献・論文は授業内で紹介する。