開講時限:S1・S2 土曜4限(14:55~16:40)
担当教員:
星加良司(東京大学大学院教育学研究科バリアフリー教育開発研究センター准教授)
安部有紀子(大阪大学全学教育推進機構准教授)
内田千代子(星槎大学大学院教育学研究科教授)
小林雅之(桜美林大学総合研究機構教授)
福留東土(大学経営・政策コース准教授) コーディネータ
<授業の目的>
現代の大学に求められる学生支援の理念や枠組み、実態と課題などについて理解することを目的とする。現代の大学における学生支援について幅広い観点から検討する。学生の多様性に対する理解を獲得するとともに、メンタルヘルス、経済的支援、学習支援、障害学生に対する支援について学び、さらにアメリカの大学における学生支援の枠組みについて学ぶ。
<授業計画>
1. (4月6日)大学生の多様性と米国における学生支援の事例 福留
2. (4月13日)障害学生支援の新パラダイム 星加
3. (4月20日)「支援」の制度化の功罪 星加
4. (4月27日)多様化する障害学生と支援をめぐる新たな課題 星加
5. (5月11日)日米の学生支援の組織とプログラムの変遷 安部
(5月18日 五月祭のため休講)
6. (5月25日)学習者中心の学生支援を目指して 安部
7. (6月1日)大学生のメンタルヘルスと休学留年退学 内田
(6月8日 高等教育学会大会のため休講)
8. (6月15日)大学生の自殺とその予防 内田
9. (6月22日)学生支援のアセスメント 安部
10. (6月29日)高等教育の機会均等と高等教育政策 小林
11. (7月6日)高等教育の無償化と教育費負担問題 小林
12. (7月13日)学生への経済的支援制度の現状と課題 小林
(7月20日) 予備日
<授業の方法>
主に講義形式で行う。部分的にグループディスカッションやプレゼンテーションを取り入れる。
<成績評価方法>
レポートによる。各講師担当の最終回においてレポート課題を出す。締切は約3週間後に設定する(レポートごとにアナウンスするので確認のこと)。
レポートごとに、ワードプロセッサソフトA4(40×40)で3枚以内で作成すること。冒頭にタイトルと氏名を記すこと。レポート末尾に参考文献や資料を明記すること。
<教科書・参考書>
以下、教科書および参考書をまとめて示す。詳細は各講師の担当回に説明する。
・ 嶺重慎・広瀬浩二郎編『知のバリアフリー:「障害」で学びを拡げる』京都大学学術出版会、2014年。
・ 川島聡他『合理的配慮:対話を開く、対話が拓く』有斐閣、2016年。
・ 小貫有紀子「学生支援における学習者中心主義への転換要因とアセスメントのインパクトについて」『名古屋高等教育研究』第14巻、2014年、97-117頁.
・ 安部有紀子・橋場論・望月由起「学生支援における学習成果を基盤としたアセスメントの実態と課題」『高等教育研究』20巻、2017年、113-133頁.
・ King,C.A., Foster, C.E., Rogalski,K.M., Teen Suicide Risk, The Guiford Press, 2013 高橋祥友監訳『十代の自殺の危険』金剛出版、2016年。
・ 小林雅之『大学進学の機会』東京大学出版会、2009年。
・ 小林雅之 『進学格差』筑摩書房、2008年。
・ 小林雅之編『教育機会均等への挑戦』東信堂、2010年。
<履修上の注意>
・ 毎回の授業に出席し、感想や質問をリフレクションシートに記入して提出すること。
・ 主体的・積極的に授業に参加すること。
・ 特別な理由なく受講を中断した場合は、次学期以降の大学経営政策各論を受講できないことがある。やむを得ず受講できなくなった場合は、担当講師まで申し出ること。