開講時限:S1・S2 土曜5限(16:50~18:35)
担当教員
客員教授:米澤彰純(東北大学)
非常勤講師:鳥居朋子(立命館大学)
ゲスト講師:中島夏子(2024年度東京大学私学研修員)、
取りまとめ教員:福留東土(大学経営・政策コース)
TA:山崎衣知子 D1(大学経営・政策コース博士課程)
<授業の目的>
本授業では、グローバルな視野に立った際にみえる大学・高等教育の構造と課題を中心に議論する。専門家による講義を通して専門的知識を習得するとともに、大学・高等教育の国際動向、およびそれを踏まえた各国の大学・高等教育について自ら深く考察する視野を獲得することを目標とする。
<授業計画>
第1回 |
4月13日 |
グローバルシティズンシップと異文化理解(福留) |
第2回 |
4月20日 |
大学と国民国家(米澤) |
第3回 |
4月27日 |
学術的卓越をめぐる国際競争と協力(米澤) |
第4回 |
5月4日 |
国境を越える教員・学生の移動と大学教育の質保証(米澤) |
第5回 |
5月11日 |
大学のグローバルな展開がもたらすリスクと展望(米澤) |
第6回 |
6月1日 |
学士課程教育のカリキュラムの日米比較(中島) |
第7回 |
6月15日 |
米国の大学の質保証を巡る政策動向とカリキュラムの変容(中島) |
第8回 |
6月22日 |
大学のIRと内部質保証(鳥居) |
第9回 |
6月29日 |
IRと学習・教育改革の諸相(鳥居) |
第10回 |
7月6日 |
根拠に基づくプログラム・レビューのサイクル(鳥居) |
第11回 |
7月13日 |
大学におけるDEIの組織的推進(鳥居) |
第12回 |
7月20日 |
大学カリキュラムの国際比較(福留) |
<授業の方法>
主に講義と質疑応答による。一部、グループディスカッションをはじめとする学生間の学び合いの手法を取り入れる。
<成績評価方法>
授業への参加・貢献、各担当教員による課題レポートによる。
<教科書>
・米澤彰純, 嶋内佐絵, 吉田文『学士課程教育のグローバル・スタディーズ : 国際的視野への転換を展望する』学士課程教育のグローバル・スタディーズ : 国際的視野への転換を展望する』明石書店 2022
・米澤彰純, 嶋内佐絵, 劉靖「東アジアにおける「大学」概念の形成と変容」教育学研究 86 (2), 225-236, 2019
・鳥居朋子『大学のIRと学習・教育改革の諸相-変わりゆく大学の経験から学ぶ』玉川大学出版部 2021。
・鳥居朋子編著『大学の質保証における教育プログラムの評価と改善 −IR機能を活用した好循環づくりのティップス−』東北大学出版会 2024。
・その他、配付資料による
<参考書>
・Yudkevich, M., Altbach, P.G. & Salmi, J. (2023). Academic Star Wars. MIT Press.
・Knight, J. (2022). Knowledge Diplomacy in International Relations and Higher Education. Springer.
・Pinheiro, R., Balbachevsky, E., Pillay, P., Yonezawa, A. (2023). The Impact of Covid-19 on the Institutional Fabric of Higher Education: Old Patterns, New Dynamics, and Changing Rules? Pargrave.
・Association of American Colleges & Universities. (2007). College learning for the new global century: A report from the National Leadership Council for Liberal Education & America's Promise. Washington, DC: AAC&U. (AAC&UのHPからダウンロード可能)
・鳥居朋子「オーストラリア国立大学の学習・教育戦略における多様性、公正、包摂の組織的推進」『名古屋高等教育研究』第24号 131-153 2024。
・その他、開講時に指示する。
<履修上の注意>
・Google Classroomを用いて、授業資料の配布、諸連絡を行うので、受講者は事前に必ず登録しておくこと。
・授業には毎回出席すること。
・やむを得ない事情により欠席する場合は事前にTAまで連絡すること。