授業・履修情報

2025年度シラバス

大学経営事例研究(2)

テーマ

台湾における大学の教育改革の動向と持続可能な経営

Trends in University Educational Reform and Sustainable Management in Taiwan

 

担当教員

教授 両角亜希子

非常勤講師 譚君怡(Assistant Professor・高等教育経営修士学位プログラム・台中教育大学)

 

授業の目標

この授業は、世界各国の大学経営の構造と実務の様態について基礎的な知識を得るとともに、それを日本の場合と比較することをつうじて、日本の大学経営のあり方について多角的な視点を形成する。

 本年度は台湾をフィールドとし、「台湾における大学の教育改革の動向と持続可能な経営」をテーマに据える。具体的には、国立台湾大学を含む3つの大学をケーススタディの対象とし、それぞれの特色ある教育革新の展開と、それを持続可能な経営へと結びつける方策について考察する。これを通じて、台湾の高等教育システムの特徴と大学経営の実態を深く理解することを目指す。大学の教育研究の質向上への社会からの要求、少子化の中での大学の生き残りと発展の模索、私学セクターの比重が高さなど、共通点も多い台湾の大学における課題意識や取り組みを知り、日本の大学のあり方を相対的に検討する。

 

内容・日程

4/5(土)15301630 ガイダンスの実施(A200ZOOM

9/13(土)成果発表会(A200ZOOM)、時間は追って連絡

※成果発表会はコース関係者に公開するため、ハイフレックスで行うが、授業参加者は基本的に対面で参加すること

 

現地での大まかな予定は下記の通り。

詳細はグーグルクラスルームやメールで連絡する。

 

8/3(日)

8/4(月)

8/5(火)

8/6(水)

8/7(木)

8/8(金)

 

 

 

 

 

午前

 

 

 

 

 

台湾に到着・移動

導入セッション

(国立台中教育大学で開催)講義:台湾における高等教育改革の動向と課題

(譚)、東大院生発表(事前研究、訪問先の情報共有)

(高等教育学者・台中教育大学元学長・楊思

偉先生も参加)

大学事例1

逢甲大學s.School訪問USR実践を通じた教育 イノベーション

政策事例2

政策推進チーム訪問

(国立台湾師範大学で開催)

「教学実践研究事業」

大学事例3

国立台湾大学教務部訪問

領域横断教育改革

 

 

 

 

 

帰国

 

 

 

 

 

午後

(台北の空港から新幹線で台中へ)

台中教育大学キャンパスツアー

日本統治時代の台中師範学校&旧市街エリア散策

大学事例2

中国医薬大学I-Lab・産学連携センター訪問

起業家教育・スタートアップ育成

(訪問後、貸し切りバスで台北へ移動)

政策事例1

台湾高等教育評価認証協議会訪問

「高等教育深耕事業」

総括セッション

(国立政治大学で開 催)振り返りと気づきの共有

(高等教育学者・銘傳大学副学長Sophia Shi-Huei Ho先生も参加)

 

 

台中泊

台中泊

台北泊

台北泊

台北泊

 

(※)オレンジの網掛けの8/4は日本語、ブルーの網掛の8/5-7は英語で実施

 

課題と班分け

台湾での集中講義の前に事前課題を行ってもらい、現地での発表を行う。各自の関心をもとに班に分けて作業を行う。

 

<班分け>

変更もありうるが、下記のサブテーマ案を想定。各自の関心および英語と中国語の能力も勘案して班分けを行う。

・教育省の政策による教育改革(「高等教育深耕事業」と台湾高等教育評価認証協議会)

・政策による教員の教育改革助成(「教学実践研究事業」)

USR(大学の社会的責任)実践を通じた教育改革(遭甲大学)

・起業家教育・スタートアップ育成(中国医薬大学)

・領域横断教育改革(台湾大学)

 

<課題と発表>

7月までに各自、担当のテーマについて、日本の状況と訪問先についての下調べを行う。台湾での授業においては、下記の発表を行ってもらう。

 

現地プログラムにて

・導入セッション(8/4):台湾の高等教育及び訪問先の情報共有(各班 10分程度)

・各訪問先で:日本の現状と課題意識の発表(各班 5分程度)

・総括セッション:発見の共有(各班 5分程度)

※各訪問先で聞き取った記録のまとめも行う(可能なら訪問中、難しければ帰国後1週間程度をめどに作成し、参加者に共有する)

 

9/13(土)に成果発表会を行う。9月中に報告書をまとめる。

 

成績評価

授業への参加・貢献度、および報告会での発表・最終レポートによる。

おおよそ以下の比重で、総合的に評価を行う。

 

報告会での発表・期末レポート70%

授業への参加・貢献30%

 

手続き

・定員は20名ほどを想定。4/21までに参加申し込みを行うこと。

・航空券は各自購入。旅行保険も各自必ず加入。

・ホテルは推奨を提示するが、集合時間に自力でたどり着ける場合はそれ以外のホテルに宿泊してもよい。各自で早めに予約すること。

・台中への移動は各自で。台中から台北の移動は中型バスを貸切る予定。中型バスの料金、その他移動でかかる電車・タクシー代などは個人で負担。

 

その他

現地では十分に準備したうえで望んだうえで、積極的に質問・コメントをして、集中講義が全受講生にとって有意義な経験となるよう、互いによく協力し合うこと。