センターの概要

(1)大規模・追跡調査の実施

これまで十分に把握されてこなかったいくつかの問題を明らかにするため、3種類の大規模調査を実施します。広範囲にわたるサンプリングを基本とした大規模・追跡調査は、日本では実施方法そのものが研究開発の途上にあるといえます。当センターでは、これらの調査の実施を通じ、政策的議論に必要なデータベースを提供するだけでなく、効果的な調査実施方法の開発も同時に行っていきます。

【高校生調査】

平成17年度の高校3年生4,000人を対象に、家庭背景、高校での学習状況、大学への進学希望、その後に予測される進路、進学に際して考慮する点などについて尋ねます。これによって、進学行動の規定構造を明らかにします。

さらに、毎年同じ対象者に対して追跡調査を実施し、高校卒業後に実際の進路がどのようになったのか、各進路への適応状況などを尋ね、進学行動を規定する構造が、若者のライフコースにどのような影響を与えているかを分析します。

【大学生調査】

平成18年度の大学在学者を対象に、家庭背景、大学の選択理由、現在の学習経験、生活時間、将来の志望、自分の能力についての認識、就職に関連する活動・意識などを尋ねます。

【卒業生調査】

大学卒業者を対象として、大学教育への評価、自分の各種の知識能力に関する自己評価、職業上の知識技能の要求、そしてこれからの学習要求などについて尋ねます。