【調査の目的】
日本の高等教育が直面する課題は、学士課程の教育の質的高度化にあるといわれます。社会変化や入学試験の多様化などをうけて大学生の学習意欲、学力が大きく変化する一方で、急速に変化しつつある労働市場との対応にも大きな亀裂が生じていることも指摘されています。
こうした状況の中でいま、日本の高等教育はあるべき大学教育の姿と、それを実現する戦略について、基本的なデザインを描くことが求められています。
そうした戦略の策定のためにはまず何よりも、実態を明らかにすることが必要であると我々は考えました。大学生が、どのような希望をもち、大学での学習にどのように参加し、生活しているのか、その結果としてどのようなインパクトを受けているのか。それを様々な専門分野、あるいは大学をつうじて明らかにすることが、高等教育改革の基礎としてきわめて重要です。
同時に、個々の大学にとっては、学生がどのような形で学習しているかを客観的に把握することが、自律的な教育改革を行う上できわめて重要な手段となることはいうまでもありません。また他の大学と比較することによって、大学の個性を確かめるのと同時に、改善するべき点を確認することも可能となります。国際的な視点からもベンチマーキングをおこなうことは重要です。
【調査対象】
「全国大学生調査コンソーシアム」参加校の全学部学生にご協力をお願いしました。
当センターでは、平成18年10~12月および平成19年5~6月にかけて、本調査の趣旨に賛同し、参加協力をしてくださる大学を募り、全国127大学288学部からご協力をいただきました。
協力大学一覧は こちら
【調査時期】
平成17~18年度にかけて、第1回~第3回調査までを実施しました。調査票の配布・回収の業務は(株)リベルタス・コンサルティングに委託しました。
第1次 | 平成19年1~4月 |
第2次 | 平成19年4~6月 |
第3次 | 平成19年6~7月 |
【プライバシーについて】
回答はすべて統計的に処理され、回答者個人についての情報が他の目的で使われることや、回答が家族、職場、学校などに知られることは決してありません。