センターの概要

(3)政策・制度的選択肢の析出とシミュレーション

実証データ分析や国際比較・ベンチマーキングの結果を政策的議論につなげるため、主に3つの観点からいくつかの政策的なシナリオを抽出し、その社会的帰結についてのシミュレーションを行います。

【ユニバーサル化への対応】

非伝統的な学習行動の増加、成人教育需要の拡大に応じて、高等教育機関の間の流動性を許容しつつ、一定の質的水準を保証するために、高等教育機会の供給側において考えられる制度的・政策的な代替案を析出・検討します。

【高等教育ファンディングの選択肢】

政府財政緊縮の中で、国民経済全体の高等教育に対する投資の水準、そしてその投資のあり方について、いくつかの代替案を設置し・社会的帰結を検討します。特に、国立大学と私立大学の均一化(イコール・フッティング)がどのような形で可能か、またその社会的・経済的帰結はどのようなものかについて分析していきます。

【学部教育高度化のための政策】

高等教育全体が多様化する中で、質的な水準の高度化をもたらすための政府・非政府組織・大学の役割について、いくつかの具体的な政策を考慮して、その効果を比較検討していきます。